面白い漫画とはなにかを考える

個人的に面白いと思った漫画の紹介と漫画業界のニュースをみて思ったことをつづるブログ

私的面白い漫画のススメ1 黒子のバスケ

皆さん、おはようございます。

 

先日立ち上げたばかりの当ブログですが、さっそく具体的な漫画作品を列挙しつつ作品の面白さに少しでも迫れればと思いますので、お付き合いください。 

 

この記事は、あくまで個人的な感想の集合体ですので、参考までにお読みいただければと思います。

 

私の思う面白さについては、ひとつ前の記事でたらたらと書いていますのでよろしければそちらもあわせてどうぞ。
さて、記念すべき一回目の作品は何にしようかと、一日考えていたわけですが、どうせなら子供心に素直に面白いと思えた作品について、なぜそう思ったのかというところの考察も含めつつ、考えていく方がいいのではという結論になったので、題目にもある通り、今回は黒子のバスケについて書いていこうかと思います。

黒子のバスケ 1 (ジャンプコミックス)

黒子のバスケ 1 (ジャンプコミックス)

 

黒子のバスケ 作品概要

まず初めに黒子のバスケという作品の簡単なあらすじと作品情報を乗せていきたいと思います。もう知ってるよという方はサクッと読み飛ばしてください。

 

作品情報

作者は藤巻忠俊先生、発売元は彼の週刊少年ジャンプを発行している集英社でございます。

タイトルからも分かる通り、バスケットボールを題材としたスポーツ漫画で、どちらかというと超能力的なテイストが強めです(新テニスの王子様的な笑)。

なみにブログ主は学生時代バスケ部に所属していましたが、基本的にあり得ない身体能力と技術のオンパレードです笑

 

巻数としては、本編の全30巻+番外編が2冊と小説版が6冊刊行されています。

アニメ化もされており、本編はすべて網羅されていますので、最初はアニメから入ってみるのも良いかもしれません。

 

あと絵の進化が半端じゃありません笑

最初の10巻くらいは、作画崩壊していますが、最後の方はほんとに同じ人が書いてるのかと疑うレベルの美麗イラストに進化するので、漫画は最後まで読むことをおススメします。

 

作品のあらすじ

全中と呼ばれる中学生のバスケ全国大会で驚異の三連覇を成し遂げた帝光中学バスケットボール部、その長い歴史の中でも最強と言われた5人の選手は、別名を「キセキの世代」と呼ばれていた。

しかし、その世代にはある奇妙なうわさがついて回っていた。いわく5人制の競技であるバスケットボールには存在しないはずの「幻の6人目」がいるという不可思議なうわさである・・・・・・・。

 

黒子のバスケの面白さとは

ここまでで、ザっと黒子のバスケがどういう作品なのかについて触れてきましたが、ここからがこの記事の本題ですのでもう少々お付き合いください。

 

はじめにこの作品が、私の言う2種類の面白さのどちらに当てはまるかというと、間違いなく前者の何か考えさせることがあるタイプであろうと思います。

 

詳細に語り過ぎるとネタバレになりかねないので具体名などには触れませんが、この作品を通して、考えさせられる命題は「勝利とは何か」「チームとは何か」であると思います。

 

スポーツというのは、どんな競技でもそうですが、当然試合で勝つために苦しい努力や研鑽を積み重ねていくわけですが、一方で厳然たる事実としてスポーツの才能いうものが世の中には存在しています。それは身長だったり、生まれた環境だったり、努力ではいかんともしがたい、魔物が住んでいる世界なわけです。

 

そういった世界の中で、持つものはどう生き、一方で持たざる者はどう生きるのかという個々の選手に焦点を当てつつ、チームスポーツにどう向き合っていくのかというチーム全体としての在り方についても、主人公の黒子テツヤ含め、登場人物が悩み、それぞれの結論を出していく過程が鮮明に描かれているというのが「黒子のバスケ」の面白さなのだろうと思います。

 

個人的に学生時代バスケをやっていて、周りが大きくなっていく中、自分だけ身長が伸びず、かといって今までのプレイスタイルを急に変えることもできず、結局自分はバスケから離れるという選択をした身としては、黒子の生きざまに身を削られるような思いをしていました。

 

持たざる者の生きる道を懸命に模索する黒子の姿はともすれば、まぶしく、できすぎに見えてしまう可能性も含みながら、それ以上に何か訴えかけてくるものがある名作であると私は思います。

 

バスケ全然わからない人でも、読みやすくできていますので、ぜひ一度読んでみることを勧めます。

 

まとめ

まずは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

言わずと知れた名作ではありますが、現代の大量生産・大量消費時代を迎えつつある漫画業界では、ともすれば埋もれてしまいかねないので、あらためて記事にさせていただきました。

 

初めてにしては、ネタバレしすぎず、作品の魅力を短いながら、伝えられたのではと思います。

 

この記事を読んで、まだ読んだことない人が読んでみるきっかけになってくれれば幸いです、それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

私が思う面白い漫画とは。

今回の記事では、初回の記事にも書いたように、私が思う「面白い」について書いていこうと思います。

この記事の後に具体的な漫画作品について触れていこうと思うので、少しお付き合いください笑______________________________________________________________________

「面白いについて考える」

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「面白い」とは何か、何をもってそれを判断するのかという話になった時に、切っても切れないのが「売上」や「人気」という言葉である。

漫画も一種のビジネス形態であることは間違いなく、漫画家さんや出版社で働く方たちは当然、担当する漫画を買ってもらうことで日々の生計を立ているわけである。

 

「面白い」事と「売れる」事というのは、いわば鶏と卵の関係であり、最終的に鶏が先か、卵が先かという命題に行き着くわけだ。

 

ここで一つ作品のセリフを引用しようと思う。

BAKUMANの11巻(BAKUMANは私のバイブルといっても過言ではないのでそのうち記事にします笑)アシスタントの森屋と白鳥の口論に対する、主人公真城の答えの部分。

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「僕たちは売れたいと思って書いています。」

「でもそれは自分たちに才能がないから、本当は自分たちの作品が芸術的でその作品で人を感動させられたらそれが一番いい。」

                    (BAKUMAN 11巻 p40より引用)

 

つまり、少なくとも真城は「面白い」と「人気」という関係においては、「人気」が先行して後から面白さ(作中では感動)がついてくるという見解なのである。

 

なぜこの話をしているのかというと、前提として私の意見は、この作品の影響を多分に受けているからである。

つまり作品の「面白さ」というのは「人気」や「売上」とは違うものであるという視座に立った解釈であるということだ。

 

では、私にとっての「面白さ」とは何かという問いの結論は、作品を通して何か考えさせるものがあるかどうか、もしくは読み手の感情を変えられるかどうか、のどちらか一方または両方に当てはまる作品である。

 

一つずつ解説していこうと思う。

 

一つ目の「作品を通して何か考えさせるものがあるかどうか」についてだが、まさに読んで字のごとく、作品全体を通して考えさせるものを提示できるか否かである。

 

例を挙げるならば、「人とは何か」「生きるとは何か」「死ぬとは何か」等である。

ここで一つ忘れてはならないのが、提示する命題は架空の物でもいいという点だ。つまり、「鋼の錬金術師」における「錬金術」とは何かといった問いのようにだ。

 

そしてもう一つの「読み手の感情を変えられるかどうか」についてだが、いわゆるギャグマンガなどが例として分かりやすいだろうか。

ギャグマンガというジャンルにおいては何か学ぶものがあるかといわれると微妙な気もするし、そもそも何かを得ようと思って読む人は少ないのではなかろうか。

しかし、いわゆるギャグマンガとして世に名を馳せた作品は数多く、まごうことなき面白い作品なわけだ。

 

つまるところ何が言いたいのかというと、「笑い」だったり、「怒り」や「悲しみ」「感動」といった感情の変化を多くの読者に与えられる作品も「面白い」といって差し支えないわけだ。

 

上記の二種類のうちの片方ないし両方を持ちうる作品が、一般的に面白いと売れていくのではないかと思う。

 

長々と取り留めのない文章を書いてしまったが、これ以降の具体的な作品紹介はこれらの考えにのっとって、なぜそう思ったのかということを書いていくつもりなので、頭の本の片隅に、そういえば程度にとどめておいて貰って、時折引っ張り出してもらえると嬉しい笑

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 というわけで、次回からは具体的な作品を挙げつつ、持論を思う存分展開できればと思います。

 

ご意見、ご感想等ございましたら、コメントまでお願いいたします。

自己紹介と当ブログについて。

皆様、はじめましてトモオと申します。

この度は、私のブログにわざわざお越しいただきありがとうございます。

 

ブログ開設は、これが初めてでして、何かと分かりづらい文面だったり、誤字脱字があったりするかもしれませんが、生暖かい目で見守ってもらうか、そっと教えてくださいますと助かります。

 

さて、ご挨拶はほどほどにおさめまして、このブログは一体なんぞやという所のお話を少ししていければいいなと思います。

 

突然ですが、皆さんは漫画は読まれますか?

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週刊少年ジャンプ・マガジン

よく読む人もいれば、全然読まないよという人もいる事かと思います。

端的に、このブログは何かといいますと、面白い漫画って何だろうということを私個人が面白いとは何かを考えつつ、「これは面白い」と思った作品をネタバレしない程度に紹介していこうというものです。

 

現在最終巻まで刊行されている作品については、すべて読んだうえでの感想、連載中の物に関してはこれまでについてとこれからについても少しお話できればいいなと思っております。

 

私の今現在の「面白いとは何か」については、次の記事にてお話しできればと思いますので、そちらもぜひのぞきつつ、読んだ感想などお寄せいただければと思います。

 

あくまで個人的な感想であり、それを少しでも共有できればという意味で記事を書いておりますので、その点はご理解ください。

 

このブログでは週に1本ないし2本ぐらいは記事を投稿していくよう努力していきますので、この記事を読んで、漫画を読む機会が少しでも増えてくれればうれしい限りです。

 

また、先にも書きました通り、誤字脱字等を発見された方、教えて下さると助かります。また、私自身もまだまだ読んでない作品も多くありますので、この作品読んでほしい等のご要望、これ面白いと思うんだけど、どう?みたいな投稿も大歓迎でございます。遠慮せず投稿してもらって、漫画談義できることを楽しみにしております。

 

また、投稿に関しては色々な方(多くの方ではまだない笑)が見られるある意味で公共の場所ですので、不適切な発言や荒らし、宣伝などはこちらで厳正に対処いたします。

 

もし興味をそそられましたら、お気に入り登録でもしていただけると何よりです。