面白い漫画とはなにかを考える

個人的に面白いと思った漫画の紹介と漫画業界のニュースをみて思ったことをつづるブログ

私が思う面白い漫画とは。

今回の記事では、初回の記事にも書いたように、私が思う「面白い」について書いていこうと思います。

この記事の後に具体的な漫画作品について触れていこうと思うので、少しお付き合いください笑______________________________________________________________________

「面白いについて考える」

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「面白い」とは何か、何をもってそれを判断するのかという話になった時に、切っても切れないのが「売上」や「人気」という言葉である。

漫画も一種のビジネス形態であることは間違いなく、漫画家さんや出版社で働く方たちは当然、担当する漫画を買ってもらうことで日々の生計を立ているわけである。

 

「面白い」事と「売れる」事というのは、いわば鶏と卵の関係であり、最終的に鶏が先か、卵が先かという命題に行き着くわけだ。

 

ここで一つ作品のセリフを引用しようと思う。

BAKUMANの11巻(BAKUMANは私のバイブルといっても過言ではないのでそのうち記事にします笑)アシスタントの森屋と白鳥の口論に対する、主人公真城の答えの部分。

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「僕たちは売れたいと思って書いています。」

「でもそれは自分たちに才能がないから、本当は自分たちの作品が芸術的でその作品で人を感動させられたらそれが一番いい。」

                    (BAKUMAN 11巻 p40より引用)

 

つまり、少なくとも真城は「面白い」と「人気」という関係においては、「人気」が先行して後から面白さ(作中では感動)がついてくるという見解なのである。

 

なぜこの話をしているのかというと、前提として私の意見は、この作品の影響を多分に受けているからである。

つまり作品の「面白さ」というのは「人気」や「売上」とは違うものであるという視座に立った解釈であるということだ。

 

では、私にとっての「面白さ」とは何かという問いの結論は、作品を通して何か考えさせるものがあるかどうか、もしくは読み手の感情を変えられるかどうか、のどちらか一方または両方に当てはまる作品である。

 

一つずつ解説していこうと思う。

 

一つ目の「作品を通して何か考えさせるものがあるかどうか」についてだが、まさに読んで字のごとく、作品全体を通して考えさせるものを提示できるか否かである。

 

例を挙げるならば、「人とは何か」「生きるとは何か」「死ぬとは何か」等である。

ここで一つ忘れてはならないのが、提示する命題は架空の物でもいいという点だ。つまり、「鋼の錬金術師」における「錬金術」とは何かといった問いのようにだ。

 

そしてもう一つの「読み手の感情を変えられるかどうか」についてだが、いわゆるギャグマンガなどが例として分かりやすいだろうか。

ギャグマンガというジャンルにおいては何か学ぶものがあるかといわれると微妙な気もするし、そもそも何かを得ようと思って読む人は少ないのではなかろうか。

しかし、いわゆるギャグマンガとして世に名を馳せた作品は数多く、まごうことなき面白い作品なわけだ。

 

つまるところ何が言いたいのかというと、「笑い」だったり、「怒り」や「悲しみ」「感動」といった感情の変化を多くの読者に与えられる作品も「面白い」といって差し支えないわけだ。

 

上記の二種類のうちの片方ないし両方を持ちうる作品が、一般的に面白いと売れていくのではないかと思う。

 

長々と取り留めのない文章を書いてしまったが、これ以降の具体的な作品紹介はこれらの考えにのっとって、なぜそう思ったのかということを書いていくつもりなので、頭の本の片隅に、そういえば程度にとどめておいて貰って、時折引っ張り出してもらえると嬉しい笑

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 というわけで、次回からは具体的な作品を挙げつつ、持論を思う存分展開できればと思います。

 

ご意見、ご感想等ございましたら、コメントまでお願いいたします。